山田 あゆみ |
chapter.7 | 不毛な恋いつまでも引きずってんじゃないわよ |
chapter.7 | ―どうして あのひとに ちゃんと好きだって伝えないの? ・・・・・・・・・そうやって 何も答えを出さないで 何となく何となくで フラフラ流れて行くの? |
chapter.7 | 一度も 口にしなかったのに 真山が 私の気持ちに気付いていたように あの女(ひと)もすでに 気付いていて 答えずに いるのだとしたら 彼の恋もまた かなう事はないのかも 知れない ならば いつかこんな 夕暮れに 彼も一人で 泣くのだろうか そんな事を 思ったら また 涙が止まらなくなった |
chapter.7 | わかんないのよ もう ずっと 好きで でももう ずっと悪い所しか 浮かんでこなくて でもっ 声とか 聴きたいし 手とか 触りたいって お・・・ 思うんだもん・・・・・・ |
chapter.11 | 「自分の一番 好きな人が」 「自分のことを 一番好きに なってくれる」 たった それっぽっちの 条件なのに どうしてなの 永遠に 揃わない 気がする |
chapter.13 | よかった− コレあげる コレも えへ 就職祝いっ おめでとう もうっっ |
chapter.13 | あんな ヤツでも いなくなると ちょっと さびしいですね あっ あくまで 「ちょっと」 ですけどね☆ |
chapter.13 | 真山 ・・・すき 好き (うん) 大好き (うん) すき・・・ (うん) 真山 すき (うん) 好き (うん) 大好き (うん) (・・・・・ ありがとう) |
chapter.15 | 「あきらめる」って どうやれば いいんだろう 「あきらめる」って 決めて その通りに 行動するコト だろうか そのアトの 選択を全て 「だって あきらめたんだから」 自分の 本当の心から 逆へ逆へと 行けばいいん だろうか そしたら いつか あの 茶色い髪の 匂いも 冷たい耳の 感触も シャツの背中の あたたかさも ぜんぶ ぜんぶ 消えて なくなる日が 来るんだろうか こんな胸の 痛さとかも ぜんぶ ぜんぶ あとかたも なく? ―まるで 何も 無かった みたいに |
chapter.16 | 金木犀の かすかな匂いの中 オレンジ色の 灯がともる 去年までは この 灯のどこかに 彼がいた わざと用を作っては 会えそうな場所を 何度も通った ほんの 少しでも 姿が見たくて 声が きけたらと 思って― |
chapter.16 | ねぇ 森田さん この間は・・・ ほんと ありがとう (何の事だい?) いいのよ ありがとうね |
chapter.18 | 「ダメだ」って 言われたけれど そんなあっさり キライには なれないわ それに こういう 気持ちって つき合う 対象に なれなかった からって 「あ、ハイ わかりました」って シュルルーって 消えて無くなれる程 カンタンな ものじゃ ないじゃない あ やだ・・・ 恥ずかしい・・・・・・・ 私ったら カッコワルイね |
chapter.19 | 私が知らない 真山の欲しいもの 目標を決めて 足がかりをみつけて まっすぐ前を見て そうだ彼は 大人になる事に おびえない |